ファッション大好きユニコーンです!
愛用品紹介の第二弾はJ.M.Weston 180 ローファーです

前回はJ.M.Westonのゴルフをご紹介しましたが、ゴルフ同様に有名で人気のあるローファーを紹介していきます

革靴特集の雑誌を見ると「定番」「一生もの」などという男心くすぐる単語と一緒によく掲載されているがこの靴です
ローファーは色々なブランドからリリースされていますが、なぜこの靴が他のブランドよりも愛されており評判が高いのか、J.M.Westonの歴史などにも触れながら紹介していきます
J.M.Westonとは?

J.M.Westonというブランドを簡単にまとめると・・
- 最高級の素材と技術で魅力ある靴をつくるフランスの名門
- ジョンロブ・エドワードグリーンと並ぶ最高級革靴ブランドのひとつ
- 世界最高峰とも呼ばれるタンナー「デュプイ社」を傘下に持つ
- 豊富なサイズ展開で自分の足に合った一足を見つけることができる
「最高」という文字が並んでますが、大げさではなく「革・作り・履き心地」が最高なんです!
たしかに値段は高く、さらに年々値上がりしていますが、下手に2~3万円のものを購入するよりは、何年も履き続けることができ、履くたびにその良さを実感できるこの靴を購入する方が幸福度が高いと思います
J.M.Weston180ローファーとは?
そんなJ.M.Westonを代表するモデルの「#180 シグニチャーローファー」の誕生は75年前の1946年になります
リリースされてしばらくは「おじさんの靴」という位置づけでしたが、1962年に素足で父親のローファーを履いてリーバイス501を合わせるというスタイルが流行・定着し、6年後の1968年に起きた学生運動で多くの学生がこの靴を履いていたことで学生運動の象徴的なアイテムとなりました

ローファーは多くのブランドからリリースされており、クロケット&ジョーンズのボストンや、オールデンのタッセルローファーなどがありますがJ.M.Westonのローファーは定番のデザインでありながらもどこか洗練されており風格があります
購入したJ.M.Westonローファーについて

カラー・サイズについて
色はブラック、サイズは6Dを購入しました
ゴルフのサイズは6/D(6ハーフD)なのでハーフサイズ小さいものです
ゴルフもブラックなので、ブラウンなど違う色にしようかと思いましたが、オンでもオフでも利用できる汎用性と持っている洋服がモノトーン中心なので、その合わせやすさから選びました
J.M.Westonはサイズ同様にカラー展開も数種類あり、バーガンディ・ダークブラウン・ネイビーブルーなどがありますが、ローファー自体が1足目ということで信頼のブラックにしました

革質ですが、ゴルフは水や湿気に強いロシアンカーフでしたが、このローファーはボックスカーフで柔らかくキメの細かい革になります
2つを比べてみるとこんな感じです。ゴルフはしっとりした質感、ローファーは光沢のある質感です(写真じゃいまいち分からないですね・・)


補強について

結論から言うと、靴底やつま先にはなにも補強していません
靴を良好な状態で保ち、ツルツルな床でも滑らない履き心地を求めるならラバーを張り、トゥスチールを付けた方がよいのかもしれませんが、そのような補強はしていません
一番の理由は見た目のカッコよさです
過去に電車で向かいの席に座ったビシっとスーツでキめた方の靴底にハーフラバーが張っており、それがなんか許せなかったというのが一番の理由かもしれません笑
他の理由としてはカツカツと小気味よい歩行音も、ラバーソールにはない魅力だと思います

水濡れに弱かったり、小石が突き刺さり歩きづらいなどのデメリットもありますが、こまめにメンテナンスしてあげればレザーソールでも長持ちさせることは可能だと思います


わたしは定期的にモゥブレイの「靴用汚れ落とし・水性ソフトタイプ(ステインリムーバー)」で汚れを落とし、その後にモゥブレイの「靴底(革)用栄養剤(ソールモイスチャーライザー)」を「ペネトレイトブラシ」を使って塗りこんでメンテナンスしています

左:ステインリムーバー 中:ソールモイスチャーライザー 右:ペネトレイトブラシ
サイズ感について

J.M.Westonの一番の悩みどころであり一番の醍醐味であるサイジングです
ゴルフでは散々悩んだ挙句「6/D」サイズを選びましたが今回もサイジングには悩まされました

前回のゴルフ同様、試着は「J.M.Weston青山店」で行い、「TOMMOROWLAND」のセールの時に購入しました
それではフィッティングの様子を・・
無理やり東京出張を作り、仕事の合間に青山店を訪問しました
前回はドキドキの入店でしたが、今回は2回目の訪問なので緊張しないかと思ってましたが、青山という街の雰囲気といざお店の前まで来るとやっぱり緊張してしまいました
【J.M.Weston青山店】
お店に入るなりローファーを探している旨をビシっときめたスーツ姿の店員さんに伝えて、早速フィッティングに入りました
余談ですが、J.M.Westonではフィッティングすると小さなエビアンをもらうことができます。当日はすごく暑い日で喉が乾いていたので潤いました

事前情報でローファーは紐で締め上げることができないため、ゴルフよりもさらにタイトフィットを求められると聞いており、どの様なフィット感になるか不安と楽しみで半々でした
まずは足のサイジングを行い、バックヤードから4足の箱を抱えて持ってきてくれました
サイズ:6/D(6.5D)
まずはゴルフと同じサイズの6/Dを履いてみます。キツくも緩くもなく一発で的中かと思いましたが、店員さん曰くはじめはキツいくらいのフィッティングじゃないと、馴染んでくると足が浮いてしまうとのこと
スニーカーの感覚からすると全然キツいんですが、店員さんに絶大な信頼を寄せているため他のものも履いてみることに
サイズ:6/C(6.5C)
次はサイズは変えずワイズをひとつタイトなものに
これはキツい・・イメージとしては指がつま先にかけて三角形になるような感じ
いくらタイトフィットと言っても履きならしていくことができないレベルで、候補からは即消えました
サイズ:6D
店員さん一押しのサイズ
たしかにタイトで踵が浮かず甲もピタピタな感じ(というかキツキツな感じ)はしますが、革が馴染んでいくことを考えるとこれがベストなのでは、と思えてきました(店員さんおススメという補正が入っていたと思いますが笑)
フカフカした絨毯の店内を、これでいいのか?と自分に言い聞かせながら歩き回り、大きな鏡で足をチェックしたりしてました
サイズ:6E
最後にワンサイズ幅広の6Eを試着
タイトに締め付けられる感じはありませんでしたが、少し足が動いてしまう感触も
革が馴染むと踵が浮いてしまう可能性があると思い、やっぱり店員さん一押しの6Dにしようという気持ちに固まりました

色々と試着してみて、改めてフィッティングの大切さを痛感しました
試着しに行くのが面倒だったので、いろんなサイトを読み漁り「ゴルフだったら〇〇サイズでローファーは〇〇サイズを履いています」というレビューを見て、それを参考にネットで購入してしまおうかとも考えました
今回のわたしみたいに、ローファーはゴルフよりハーフサイズ落とすのが王道みたいですが、人それぞれ足の形が違うので絶対に試着した方がいいです
高い買い物で、今後何年間も「このサイズでよかったのかな?」と思いながら履き続けるストレスを考えるとネットでの購入は控えた方がよいと思います
価格について

革製品全体的が年々値上がりしており、J.M.Westonも同様で、購入した2017年で95,000円(税抜)・102,600円(税込)でした
その後製品の値上がり・消費税アップなどもあり、現在は110,000円(税込)となっています
実際購入した価格はTOMORROWLANDの全品10%OFFセールで購入したので92,340円(税込)でしたがどっちにしても高額品には間違いないです
ちょっとした希望としては、2019年に発効された日欧EPAにより関税が減額・撤廃されております
衣類・ワインなどは即時撤廃されており、革製品についても現在21.6~30%かかっている関税が徐々に減少し2029年または2034年に撤廃されることが決定しています
個人輸入しても結局は関税率が高いため、国内で購入するのとほとんど変わらない価格だった革製品には朗報ですね
個人輸入は難しいと思われがちですが、ネットとクレジットカードさえあれば誰でも簡単に購入することができるので過去の記事を参考にしてみて下さい!

ちなみに革靴だと国内で購入するより現地で購入した方が30%ほど安く購入することができるので、送料や手間を考えても関税が無くなればメリットの方が大きいと思います
シューツリーは純正のものを使用していますがこれも15,000円ほどしてとても高いです・・

たしかにJ.M.Westonの名前入り金属プレートが付いており見るたびにニヤニヤしてしまうかっこよさですが、純正でなくてもCollonil(コロニル)のように値段が安く十分満足のいくものもあるのでそちらを購入してもよいと思います
でも、適度な重さのあるシューツリーをスっと靴に入れる時ってなんとも言えない幸福感があるんですねよ
それを味わうために、少々高いですが純正品を購入するというのもアリだと思います
ウエストン修行について

J.M.Weston恒例の修行はローファーでも発生しました
試着した時からその覚悟はできていましたが、今回も半年間ほど足の痛みに耐えなければなりませんでした
ゴルフの時はとにかく小指が痛く常に獣にかじられている感覚でしたが、今回のローファーは甲が象に踏みつけられているかの様に重い痛さが続きました
紐で締め上げることができないため、甲で足全体を押し付けてホールドしているような感覚があり、歩いていない時も痛さが止まりませんでした

ウエストン修行をしていると纏足(てんそく)のような足になってしまうのではと不安になることがあります・・何度売ってしまおうかと思ったことか
そんなつらい修行を半年間(2回/週間着用)ほど続けてやっと足に馴染んできたかなという感触になり、1年経つと痛さはなくなりました
スタイリング

クラシックでシンプルそれでいて主張もあるこの靴
どんな着こなしでも合わせやすく、デニム・スラックス・ショーツスタイルなどはもちろん、スリムな靴でありながら最近流行りのワイドパンツやロールアップしたスタイルにも意外と合います
一番好きなスタイルは、無難ですがインコテックスのようなスラックスに素足(フットカバーは履きます)で履くのが好みです
カチッとしたスタイルに適度な外しを入れてくれるのにこの靴は最適だと思います
困ったらこの靴を履いとけばなんとかなるという安心感がありますね